徳竹秀実　陶器作品
タイトル：『 』
制作年：
エディション　
手法：
作品サイズ：板パネル作品です。
　　　　　　F50号
　　　　　　縦1167ミリ × 横910ミリ

ーーーーーーーーーーーーーーーー
＜重要＞

本作品はお店もしくは作家アトリエに保管してありますが
作品は１点モノなので
先約が有る場合、購入をご遠慮頂く場合もありますので、
まずは、ご購入前に在庫確認の連絡をください。。

ーーーーーーーーーーーーーーーー

《 陶歴 》

2013 ナショナルアート・スクールシドニー オーストラリア、大学院、陶芸学科
1999 愛知県瀬戸窯業高校専攻科陶芸学科 賞歴

2024 アベイロ国際陶芸展 準グランプリ。ポルトガル
2012, 2014, 2016 スカルプチュア・バイ・ザ・シー シドニー、オーストラリア 入選 2001
　　 豊田美術展 市長賞

個展
2024 ギャラリー terra オランダ
2023 KONMASA gallery 有松 Hart field 名古屋 油や軽井沢
2022 ホワイト キューブ 名古屋
2021 ホワイト キューブ 名古屋 ギャラリー いまじん 岐阜
2020 ギャルリ ディマージュ 刈谷 Gallery ガレコ 名古屋
2019 画廊アートフロア 万久 高浜
2018 無我苑 碧南
2015 ワタソン・アートセンター キャンベラ、オーストラリア
2012 アップル・ハウス デンマーク サウスカロライナ大学 サウスカロライナ、アメリカ

グループ展
2021 〜2023 三越 美術画廊
2022 Terra Gallery デルフト オランダ
2021 オンラインセラミック エクスビジョン トルコ
2020 オンラインセラミック エクスビジョン トルコ シックス マックナイト アメリカ
2019 ギャラリーテラ オランダ リンタオ美術館 中国 グレイ美術館 トルコ 苗栗 台湾
2018 リンタオ美術館 リンタオ、中国 48th IAC メンバー 東方美人‘’ 鶯歌陶芸美術館、台北、台湾

収蔵品
ダブリン美術館 ダブリン、アイルランド 鶯歌陶芸美術館 台北、台湾 リンタオ美術館 リンタオ
中国 グレイ美術館 トルコ

-----------------------------

2013年：オーストラリア国立美術学校（National Art School）で陶芸を学び、
卒業後は、多様な文化に触れるためデンマーク、スコットランド、アメリカなど
複数の国に滞在して制作に従事してきた。
2017年からは故郷の刈谷に工房を設けて制作を行なっている。
制作において影響を受けたのはオーストラリア在学中に出会ったアボリジニ・アートであった。
オーストラリア先住民であるアボリジニは文字をもたず、世界の成り立ちと、
その世界の中に住まう諸存在の関係をアートによって表現してきた。
彼らのアートは、先祖から伝わる精霊の旅、その道のりを表しており、
過去と現在、人間と非人間が渾然一体となり、自分自身とつながっていることを表現している。
このような世界の見方はドリーミングやドリーム・タイムと呼ばれる。
「目覚めながら夢を見る。」「夢の中の時間で今を生きる。」
アートと生きることが不可分であること、それがアボリジニ・アートだった。

私は「土」と向き合うことを、沈黙の中で生まれる対話だと捉えています。
この作品《蠢く静寂》は、目に見えない“ざわめき”の存在を、
静けさの内に封じ込めた試みです。

コロナ禍を経て、世界は一見穏やかに見えても、
社会の内部には焦燥や孤独、変化への不安といった“揺れ”が潜んでいます。
私はその「見えない動き」を、粘土を手で押し出し、ねじり、積層することでかたちにしました。

成形には轆轤を使わず、手びねりにこだわっています。
指跡やゆらぎをあえて残し、焼成時には部分的に炭化させることで、
土の原初的な表情を浮かび上がらせました。


私にとって陶芸とは、物質を媒介とした「沈黙の彫刻」であり、
土を通じて社会や身体の記憶に触れる行為です。
器という枠を越え、彫刻と詩性のあいだをたゆたうような存在を、
今後も問い続けたいと考えています。